群衆リファレンス①の続き。
コンピューターシミュレーションではない、現実空間における群衆たち。これも無限にリファレンスが存在するので、具体的に参照しているものだけ挙げておく。
Starling Murmuration. Natomas, Sacramento, California
基本の鳥の群れ。密度の変化や輪郭形状のスムースさに数学的な神秘が宿る。0:25あたりからの異なる密度どうしが重なったり遷移したりする感じが特に美しい。無言だった撮影者が思わず「ファンタスティックやん・・・」 と呟いている。
Clip from Swarm (Natures invasions)
魚の群れ。以前挙げたBoids理論でいうと、魚は鳥にくらべてSeparation が短く、Alignmentが強い。あとは大体一緒な感じ。METAFIVEのライブVJ映像の「Submarine」という曲で、GUNTAIをベースに鳥→魚に変換したエンジンを使った思い出がある。
Time Lapse of Crowd Control in Tokyo Japan for Comic Market.
人間の群れ。以前述べたような、秩序と無秩序のバランスが絶妙だ。自分的にはこれがベスト・オブ・人間群衆映像。群れといえばコミケだし、コミケといえば群れだ。
Best Moments of the Mass Games - Sep 18, 2013, North Korea
こうして見ると北朝鮮のマスゲームはあまり群れの醍醐味に触れていないように思う。多用される人間ピクセルによる群衆スクリーンは群衆萌えとしては浅い。単純な秩序オンリーの一辺倒だとつまんないんだよな。無秩序のスパイスがとても重要なことがわかる。
集団行動も北朝鮮と同じく秩序オンリー系の群れだが、1歩も2歩も進化している(集団行動だけに)。アルゴリズム的なシンクロナイズドな演出がとにかく美しい。ただこれは生身の人間がが行うから面白いのであって、コンピューターシミュレーション上でやっても何も面白くないのは明らかだろう。数ある集団行動映像の中でもこれはプロがしっかり撮影したやつなので最後まで飛ばさずじっくり10: 30の退場まで見て欲しい。見たらわかる!
集団行動 group action 2011年 Japanese Precision Walking Competition
女性の集団行動。ちょっとだけ北朝鮮っぽい演出が入っている感じがする。
INSANE wave pool in Tokyo. Where's the water?
以前述べた環境的な外力と群衆のインタラクションの例。めちゃ格好いい。ハリウッドでも使うべき。
THE MOST CROWDED BEACH IN THE WORLD IS IN CHINA
風景と群衆のミスマッチ。通常は閑散としている場所が大量の群衆に占めらているとグッとくるぜ、という例。