昨日の民進党議員の希望の党への合流?併合?のニュースを見て、人間、一度得たものはなかなか手放せないものなのだな、と改めて思った。
1万円札をたまたま貰った時の喜びと、逆にどこかに落としてしまった時の残念さを比べると、後者の方がはるかに大きい。人間はプラスよりマイナスに敏感だ。発展や進歩は当然のように甘受する一方で、退化や後退にはより大きな喪失感を感じてしまう心理が人間には内蔵されている。
前進よりも、後退とどう向き合うかが、1人の人生の幸福感に大きく関わっているように思う。これから減少・後退していく日本に必要なのは、根拠のない高らかな希望よりも、なんとかかんとかして後退と折り合いをつけながら共に過ごしていくようなしぶとい感性なのではないだろうか。
って社説か。